登山初心者に知っておしい事

登山の基礎って皆さん知らないようなので、縦走して経験者だと思ってる方々もおられますが、基本的なことを知って、事故を起こさないように啓発記事です。

パッキング

ザック内のパッキングには色々な所で説明してありますので、ウレタンマットなど外付け時の注意点を説明します。マットに関しては、空気注入式は空気もれなどのリスクがあるので、リスクが一番低いのが最もリスク回避できますし、使われる方が多いので説明いたします。

外付けする時、姿見の鏡で自分を写してみてください。自分の身体からはみ出している部分がありますね?
前に歩く場合、人間は自分の体のシルエット以外には意識が行き届きません。ですので、前面から見た時に、自分の体からはみ出さないようにパッキングします。
横向きの絵も見ていただくと、人間のシルエットからはみ出してますよね?横やバックで歩こうとした時に、人間のシルエットからはみ出してるところは、人間として意識が持てません。なので、ザック自体が事故の原因となるという事です。
但し、固定されていない荷物は厳禁!

後ろに障害物を持ってこない

横向きや下降する時に、障害物が背中に来るように移動すると、当然意識出来ないザックが障害物に接触します。

上に障害物がある場合、かがんで通ると、当然意識出来ないザクが障害物に引っ掛かります。

しゃがんで通ると、正面には障害物を見ながら、回避することが可能です。当然、体を横に斜めにしたりと、横向きにしたりと、障害物を背中の方にもって来ないというのが正しい登山での体裁きです。

70~90度と勾配が急な坂での下山

前項で学んだ通り、勾配が急な坂で、前進で降りていく場合意識できないザックが登山道に当たり、その反動で前のめりに滑落する場合があります。
なので、後ろ向きに降りていきます。短い梯子とか足がかりがあるが角度の急な斜面では、後ろ向きでの降下が有効です。

質問です:後ろから声をかけられました。どういう風に振り向きますか?

富山県の下の廊下でよくある登山道です。
グループのメンバーが、貴方に声をかけています。振り向いて様子を確認したりと、体制を入れ替える必要があります。あなたなら、どんな風に振り向きますか?前項の事例から、正しい手順を想像してみてください。

A:答え

1:左手で針金をつかみます。
2:右手で針金をつかみます。前面を壁に向かって体制を90度入れ替えます。
3:左手を離し体の向きを90度入れ替えます。これで後ろ向きになります。
前項で学んだ通り、後ろに障害物を持ってこないと言うルールを実行すれば、安全でいとも簡単に体制を入れ替えられます。

三点支持

三点支持に関しては、いろいろな所で説明されているので割愛しておきますが、簡単に言えば二本の手二本の足を、必ず岩場をつかんだり地面に設置させておくこと、となります。

まとめ

ザックの外付けが問題だと言われる方がいますが、ザック自体が人間の障害物。外付けが悪いのではなく、基本的な体の動かし方が出来ていない方々だと感じました。実際、不用意に障害物の方に背を向けて、ザックが当たりその反動で、谷底へ落ちて行方不明になる方も昔からよくある事例です。
基本を知れば安全な登山が出来るでしょう。

2023年9月29日 | カテゴリー : 取材 | 投稿者 : sasaoka3